ゴミマンション

もっち

2011年02月07日 19:00

マンションや団地など、閉ざされた空間の中で人知れず増え続ける「見えないゴミ屋敷」=「ゴミマンション」。

撤去作業は専門の業者が行なう。

部屋の主が転勤などで退去が迫り、せっぱ詰まって依頼してくるケースが多いという。

部屋の中には、数年にわたって蓄積されたゴミが床一面に堆積し、歩くことも出来ない。

6畳程度のワンルームから3~4トンのゴミが運び出されることも珍しくないという。

片づけ業者には作業中も依頼が殺到。

新たなビジネスチャンスとみて引っ越し業者やリーフォーム業者など異業種からの新規参入も急増し、不況の中、活況を呈していた。




一体どんな人が、なぜゴミをため込んでしまうのか。

「仕事で疲れてしまって、家では無気力になってしまう。」(メーカー技術者 30歳)

「夫婦仲が悪くなったことがすごいストレスだった。家自体に愛着がなくなって、掃除が面倒になってしまった。」(主婦 45歳)

「家ではパソコンデスクの前に座る場所さえあればよかった。その時は彼氏もいなかったし、誰も来ないと思うと誰も見ないからいいか、みたいな感じで。」(看護師 31歳)

大企業の社員、主婦、看護師、公務員…

ゴミをため込んでしまっていたのは、もともとは普通の暮らしをしていた人々だった。

ゴミの向こう側に、過労ストレス希薄な人間関係など、今の社会が抱える問題が見えてきた。




近隣に迷惑をかけながらもゴミをため込む住人たち。

鹿児島県で近所の人が何度片づけてもゴミを集めていた男性は、「生活手段の1つ」だという。

男性によれば、ゴミを集め始めたのは長年介護していた兄を亡くした時から。

唯一の収入だった2人分の年金が半分に減り、節約しようと使えそうなものを集め始めたのが始まりだったらしい。

現在の収入は月5万円あまりの年金のみ。

生活保護の相談もしたが、持ち家があるという理由で断られ、断念したという。




「孤独」がゴミ屋敷を生む?

ゴミ屋敷の住人には1人暮らしが目立つ。




都内のゴミ屋敷に暮らす80代の男性。

中学校の元教師だというこの男性は、かつて妻と3人の子供たちと暮らしていた。

ゴミをため始めたのは定年後のこと。

重い心臓病を患い、思うように体を動かせなくなったことがきっかけだった。

ちょうど子供たちの独立の時期が重なり、その後、妻とも別居。

広い2世帯住宅に1人きりとなった男性はゴミを片づける気力を失ってしまったという。

「若いときは、子供と一緒に住めるようにと一生懸命家を大きくしたんだけど、今となっては負担ですよ、家自体が。2階なんか上がったこともない。歯がゆいとあんたたちは思うだろうけど、何にも出来ないの。老いては消え去るのみで、早く言えば死ぬのを待ってるんだ」

家を埋め尽くす大量のゴミ。

それは家の主の孤独の深さを物語っているのかもしれない。




社会の中で格差が広がったり貧困に陥ったり自殺に追い込まれたりする人がいる。

そのひとつの現れてとしてゴミ屋敷があると思います。

ということはこの問題を解決するには、その大元の経済成長一本やり、効率一本やりの社会のありようを少し見直すということを考えなければならないですね。






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