近隣の騒音について


私たちの生活の中では、ピアノ・ステレオ・テレビなどの楽器や音響機器、あるいは、エアコン・掃除機・洗濯機などの家庭用機器の使用によって、さまざまな音が発生しています。
また、歩行やドアの開閉など人の行動による音や、小鳥・犬などペットの鳴き声もあります。
これらの音の中で望ましくない音、あってほしくない音を総称して近隣騒音または生活騒音と言います。
近隣騒音の防止は、隣人を思いやり、気づかうことからはじまります。
お互いが不愉快になったり、不仲になったりしないためにはどうしたらよいか、皆さんで工夫してみましょう。

近年、おろそかにされがちな引っ越しのあいさつが、実は騒音トラブルを防ぐ大事なファクター。
どんな人が住んでいるのか、顔が分かっているだけでずいぶん人の心は変わるものです。
最初に手土産を持ってあいさつに行き、住みだしてからでも顔を見たら「こんにちは」程度の会話をしているだけで、トラブル防止になります。
相手に自分をアピールするだけでなく、どんな人が住んでいるのか自分が把握することもできるので、両隣と上下階はあいさつをしておきましょう。

<隣からの騒音に悩んでいます。あなたならどうする?>(「家を借りる」サイト 調べ)
A.直接、苦情を伝える≪23%≫
B.大家さんか不動産会社に訴える≪11%≫
C.なにもしないでじっとガマンする≪5%≫
D.こちらも騒音を出してみる≪61%≫
Aは、苦情の伝え方ひとつで問題が大きくなったり傷害事件に発展する可能性がありますので気をつけて下さい

Bは、当事者からすると「つげ口」を言われた気持ちになる人が多いみたいです

Cは、ガマンし過ぎてノイローゼになる前に引越しをオススメします

Dは、・・・・・意外と多いですね。相手に、威嚇されていると思われますよ。騒音の出し合いがひどくなる前にやめておきましょう



音は空気中を伝わる波の一種で、水面に石を投げ入れたときの波紋のように広がります。
しかし、波がしだいに弱まっていくように、音も発生源から遠ざかるにつれて小さくなります。
また、音は空気以外を通しても伝わります。
例えば、二階で子供が飛び跳ねるときの音や洗濯機のモーター音などは、床や壁の振動によって伝わっているのです。

音は壁などにぶつかるとさえぎられ、その外側では小さく聞こえますが、このことを遮音といいます。
遮音効果は、壁などの材質が重くて厚いほど良くなりますので、遮音対策では、コンクリートや鉄板等を用いたり、窓ガラスを二重構造にしたりする方法がとられます。

浴室などのように、音が壁など堅いものにぶつかってさえぎられると反射して、その内側ではかえって大きく聞こえることがあります。
このような反射を防ぐために音を吸収させることを吸音といいます。
家庭でできる簡単な吸音対策には、窓に厚手のカーテンを張ったり、床に厚めのジュータンを敷き詰めたりする方法があります。
